採用コストは、なぜこれほど高いのか?
採用コストは紹介料だけではありません。AIによって金銭的負担と反復作業に費やす時間の両方を減らす可能性を考えます。

私は長く金融業界にいたこともあり、「市場価格がどのように形成されるのか」ということに強い関心を持っています。
一般的に、ある市場に大きな利益が残っていれば、新規参入が増えます。そして競争が激しくなるにつれて価格は下がり、やがて利益率が縮小し、市場は一定の均衡点に近づいていく。
ところが、採用業界を見ていると、私は少し不思議に感じます。
これだけ長い年月にわたり、多くの企業が次々と採用・人材ビジネスへ参入しているにもかかわらず、企業が人材を採用するために支払うコストは、依然として非常に高い水準にあります。
一言で言えば、
採用コストは高すぎるのではないか。というのが私の問題意識です。
一人を採用するために、なぜこれほどの費用が必要なのか?
人材紹介サービスでは、採用した人材の年収に対して数十%という成功報酬が設定されることも珍しくありません。
仮に年収600万円の人材を採用し、30%の成功報酬を支払えば、それだけで180万円です。
求人広告やその他の採用チャネルでも、採用を実現するために相当な費用が必要になるケースがあります。
もちろん、私はこのビジネスモデル自体を否定しているわけではありません。サービスを提供する企業と、それに価値を感じて料金を支払う企業の双方が納得して取引しているのであれば、それは正当なビジネスです。
ただ、私は別の角度からこの市場を見ています。
テクノロジーによって、このコスト構造そのものを大きく変えることはできないだろうか?
ここには大きな変革の余地がある
採用業界に高いコスト構造が長く残っているということは、逆に考えれば、大きなイノベーションの余地が残されているということでもあります。
そして私が、「ここには大きな変革の余地がある」「同時に、非常に大きなビジネスチャンスがある」と考えたことこそが、ZipUppを始めようと思った大きなきっかけでした。
長年当たり前とされてきた採用コストや採用プロセスを、AIとテクノロジーによってもっと効率的で合理的なものに変えられるのではないか。その可能性を強く感じたことが、ZipUppの出発点です。
私たちは、従来の採用プロセスの多くをAIによって効率化することで、従来型の採用手法と比較して、採用に関わるコストを最大で約90%削減できる可能性があると考えています。
では、なぜそこまで削減できるのか?具体的な仕組みについては、次の記事で詳しくお話ししたいと思います。
削減できるのは「お金」だけではない
そして、ZipUppが削減しようとしているコストは、金額だけではありません。
採用担当者が大量の履歴書を確認する時間。候補者を比較する時間。スクリーニングを行う時間。同じような質問や確認を繰り返す時間。
これらも企業にとっては大きな「実質的コスト」です。
AIが情報の整理、比較、初期スクリーニングなどを担うことで、人事担当者は単純作業に費やしていた時間を減らし、本当に人間が行うべき仕事に集中できるようになります。
候補者との対話。最終的な判断。入社後の人材育成。組織づくり。
こうした、より価値の高い仕事に時間を使える環境を作ることも、ZipUppが目指しているものの一つです。
採用の「当たり前」を変えられるか
長年当たり前だった価格や仕組みも、テクノロジーによって変わることがあります。
私は、採用市場にもそのタイミングが来ているのではないかと考えています。
より安く。より速く。そして、企業と候補者の双方にとって、より良いマッチングを。
なぜZipUppならそれが可能なのか。次回は、その仕組みについてお話しします。
ZipUppのローンチを、ぜひ楽しみにしていてください。
ZipUppは、採用コストの「当たり前」を変えることに挑戦します。